新米のtrance/forme

独り言です。心と体のバランスをとるために。

新年度に寄せて

何ともう、最後の更新から半年が経つらしい。すっかり筆無精である(いや、しかし、そもそもこのブログを始めた時、1年限定でと書いた記憶もある。そう考えると、記事を書くだけ偉いのかもしれない。自身の健忘録とはいえ)。

先日の話、卒業式を終えて、無事6年生を送り出した。普通級としては、はじめて担任した卒業生。何名かは、2年連続で担任させてもらった。最後まで指導していて気持ちの良い、楽しい子が多い学年だった。

学級でみると、初めは、「とても良い子たちだけど、自分の意思で、思いを語る力が少し足りないかな」と感じたため、とにかく何でも言いやすい関係・環境を心掛けてきた。その結果、見事によく喋る子たちが増えて、それはそれで良かったのだが、それ故にこちらが傷付くこともあったり(笑)、しんどいと思ったりすることもあった。

それでも年間を通して見れば、概ね満足な1年間に出来たと思う。自分の指導力不足で子どもたちにはたくさん迷惑をかけてしまったと思うが、いまの自分にできることはやりきった。

私のクラスの子たちは、困ってる人がいると自然に寄り添うことが出来たり、自分たちで学級のために次々と企画を考えたりと、人間としての魅力が溢れる子どもたちだったと思う。

そんな、自分が担任するには勿体無いくらい素敵な子どもたちと過ごした毎日は、一生の宝物になるだろう。ただひたすら、子どもたちに感謝である。いつかこの子たちと一緒にお酒を飲んだり、楽しく語ったりできる日が来れば幸せだ。

 

そんな感動も束の間、先週から新年度が始まり、いよいよ明後日は始業式である。実は、まだ卒業生を送り出した後の燃え尽き症候群が残っており、モチベーションが上がりきっていないのが正直なところである。こんなにもスタート地点で自分の気持ちが整理できていないのは、自分の教員人生でも初めてのことだ。本音を言えば、もう少しあの子たちとの"余韻"がほしい。

しかし、そうは言ってられない。明後日からは、どんな気持ちだろうが、新しい子どもたちとの一年が始まる。新しいクラスには、どんな子どもたちがいるのだろうか。どんな一年になるのだろうか。学生ボランティアとして初めて学校に"先生"として行った日から10年目を迎える今年。後悔しない、やりきったと思える1年へ向かって。新しい宝箱を開ける日は、すぐそこにある。