新米のtrance/forme

独り言です。心と体のバランスをとるために。

3年目のジンクスを乗り越えて。

3年間。早いような、長いような、絶妙な年数だと思う。小学校だと半分、中学高校に至っては学校生活が終わる。
「石の上にも三年」ということわざがあるが、私は同じことを3年間続けることが非常に苦手である。というより、小さい頃から現在まで20年以上続けているサッカーを除けば、3年間続いたものはないに等しい。


サッカー以外の習い事も、中学校も高校も、人間関係も、3年間同じように続いたことはあまりない。柔道や水泳も3年目あたりで辛くなって辞めたし、中学や高校では3年生の時に倦怠感から理由もなくちょくちょく休んでいたし、大学もキャンパスが変わらなければあんなにきっちり通えなかったと思う。人間関係も一緒で、3年以上続いている関係はもちろん多いが、ずっと同じペースで3年目を迎えられるケースは稀だ。だいたい、途中で理由もなくしんどくなることが多い。そうならない人は、よほどウマが合うか腐れ縁かのどちらかで、社会人になってからはますますその傾向が強くなったように思う。
成人してから3年間続いたのは、大学時代の小学校ボランティアくらいか。ただ、アレも途中で見るクラスが変わっていたので、まったく同じ環境で続けたわけではない。
私はとにかく、同じ環境で、同じリズムで、3年続けることが出来ない人間なのだ。「3年目の壁」は、自分にとってこれまで、あまりにも大きすぎた。

 

しかし、今春、遂にこの壁を乗り越えられそうである。
同じ職場に3年。同じ教室に3年。同じ子たちと3年。どれも、自分の性格を考えれば信じられないことであり、快挙と言えるだろう。
もちろん、特に交流級の子たちとは、ずっと同じテンションで同じ関係を...とはいかなかった。大きくなってくれば子どもの内面には大きな変化があるし、同じ関わり方は出来ない。楽しいことばかりじゃなく、時にはきついこともあった。特に、3年目の今年は。やはり、ここが大きな壁になるんだなと頭を抱えることになる。

 

それでも、痛んで悩んで苦しんで、そして笑って。今、ようやくここまで来た。
昨年度、異動するかどうかの選択肢を委ねられ、悩みに悩んだ末に残留すると決めた。それが正解だったかどうかはわからないが、この1年間も結果的には良い思い出になりそうなことは確かだ。

あの子たちと過ごしたおかげで、自分の中で1つ大きな壁を乗り越えることができた。
3年目を越えれば、4年目がやってくる。私にとっては未知の世界だ。しかし、同じ子たち、はもう100%ない。

 

どんな景色が見えて、どんな悩みが出来て、どんな楽しみが生まれるのだろう。別れは寂しいが、未来が楽しみでもある。そんな春である。